執事の君に愛されて……

執事との、生活。

ゆらり揺れてる私の体。
安心する揺れかたに、私は、意識を手離した。
背中に羽根が生えて、空を飛んでるかの様に……私の体は、揺れてる。

ソッ、とフワフワの場所に舞い降りたみたいに…。

ふわり、と海の香りがした。
マリン系の香水?

私の知らない香りが鼻を掠めた。
目を開けようとして躊躇う。

安心する香りが広がる……だから、大丈夫。

妙な納得をして、私は、旅立った。
ふわりと、かかる柔らかい何かーー。

気持ちいいーー。

「お嬢様の専属執事です」

君が、呟いたことを、私は、知らない。


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