みちのお腹を抱えたまま廊下に連れ出し、しばらく引き連れてから向きを変えてやり、横並びになる。腰に手を回したままだが、みちは気にしていないようだ。
むしろ、お腹の前にある俺の手に自分の手を重ねて遊んでるような仕草で俯く。

『...ありがとうございます...』
『...なにがだよ?』
『庇ってくれて...』
『はっ、当たり前だろ?何言ってんだ』

俯きながらも綺麗な髪を流しながら、ちらっと俺を見てニコニコする。本当に綺麗だと思う...。

『バカだね、お前守れるのは俺しかいないでしょ』
ポンポンと、左手で頭を撫でてやると、擽ったそうにしながら微笑む。

腰に回る手をキュッと握り、回った肩に頭をつけられると、気が気じゃない。
ぎゅっと体を寄せ、見た目ではわからないラインがわかる。細腰は見た目通りなんだなとか、思っていると。

『ありがと』
『ん?』
『んーん、ありがと!』

腕に絡まるように長い腕が絡まり、胸の、見た目以上の弾力が触れてドキッとすると。

『佐川さんの直属だったらいーのに...』
『...んじゃ直属になれよ』
『っ』
『よし、今日からお前は俺のね』
『なっ...』

照れながらも、こくんと頷くあたりが可愛らしい。

佐川さん!と遠くから聞こえる声に邪魔をされる。

『田丸さん、呼んでますよ?』
『はぁ...さっき話は終わったろうに...』
『苦笑』

仕方ねぇ、と手首を握り、課へ向かう。
するっと、手を繋いでくれるあたり、俺のこと、まんざらでもない?なんて考える。

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