恋・愛至上命令。
3-1
いつもと変わらない朝。低く透る凪の声にわざと起こされる。
野菜スープとフレンチトーストの朝ご飯を食べ、スーツ姿の凪に会社まで送ってもらう。・・・変わらないけど気持ちは入れ直した。これまで以上に、してもらうのを慣れて当たり前にならないようにって。
「帰りは迎えはいいわ。人と会うから」
車の中で忘れないうちに伝えた。
凪は一瞬、目を細め。
「・・・それなら送ります。いつも通りでいいですね」
だいたい思ったとおりの返事をくれる。
「大丈夫。その人に迎えに来てもらうことになってるし」
「・・・・・・分かりました」
感情の見えないポーカーフェイスに、見透かされてる気はしたけど。気付かないふりで。
会社に着いて車を降りたあと、小さく手を振って背を向ける。
今日はそれきり振り返らないで。
野菜スープとフレンチトーストの朝ご飯を食べ、スーツ姿の凪に会社まで送ってもらう。・・・変わらないけど気持ちは入れ直した。これまで以上に、してもらうのを慣れて当たり前にならないようにって。
「帰りは迎えはいいわ。人と会うから」
車の中で忘れないうちに伝えた。
凪は一瞬、目を細め。
「・・・それなら送ります。いつも通りでいいですね」
だいたい思ったとおりの返事をくれる。
「大丈夫。その人に迎えに来てもらうことになってるし」
「・・・・・・分かりました」
感情の見えないポーカーフェイスに、見透かされてる気はしたけど。気付かないふりで。
会社に着いて車を降りたあと、小さく手を振って背を向ける。
今日はそれきり振り返らないで。