Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
会社員としてはよくないことだが、おかげで数時間とはいえ幸せな時間を過ごせたのだ。
感謝しかない。

「経営戦略部の連中は高鷹の犬だからね。
口を割らないし」

橋川くんは宣言通り、春熙を足止めしてくれたんだ。
おかげでちゃんと、ラブラブできたよ。
ありがとう、橋川くん、経営戦略部のみんな。


車が向かった先は、春熙の家だった。
一週間軟禁されたあの部屋に連れ戻されて、ベッドに突き飛ばされる。

「だいたい、その服なに?」

春熙の手がブチブチとボタンを引きちぎりながらシャツを脱がせていく。

「高鷹の趣味?」

「い、いや……」

涙目でイヤイヤと懇願したって、春熙はやめる様子がない。

「高鷹とヤったの?」
< 281 / 340 >

この作品をシェア

pagetop