にじいろしぐれ

幼い頃の記憶

「もうあなたとは暮らせないわ。」

「待ってくれ恭子っ俺が悪かった!俺が悪かったから少しだけ話を聞いてくれっ」

「もうあなたと話すことなんてなにもない」

「待ってくれっ、あ、ほらっ借金はどうするんだっ?俺がいないと返せないだろうっ?」

「家のお金勝手に使っておいてよくそんなこと言えるわね。」

「そのことは悪かったと思って「さようなら。」」

「借金は私が全部返す。晴ことも私がちゃんと育てる。」

「そんなことお前にできるわけ...」

「もう私たちの前に姿を見せないで。」

「恭子っ!」

「晴、おいで。お母さんと一緒に行きましょ。」

「...うん。」

私は幼いながらも感じた。
父にはもう会えないのだと



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