言い訳
言い訳

 私がいけなかったんだ……。

 どうすればいい? この状況……。


 ホテルの部屋……。

 私は男の腕に中に包まれている……。

 彼は、恋人でも何でもない。


 同じ課の全員で飲みに行った。

 煩わしい仕事を任されて、やっと上層部のOKが出た今夜。

 安堵感は、心地好い疲れと達成感と華やかな高揚を誘う。

 みんなで盛り上がって飲んでいたところまでは覚えている。

 私は、明日の仕事もあるし自分の限界も知っている。

 記憶を失くす程、飲んだとは思えないのに……。

 タクシーをひろって同じ方向の何人かで乗り合わせた。

「課長は、僕が送って行きます」
 私のマンションの近くだと言った。

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