絶対俺の嫁にするから～御曹司のイジワルな溺愛包囲網～
甘く危険なふたり暮らし
都心でも有名な一等地。
そこにそびえ立つタワーマンションの最上階から見える夜景は綺麗で、ネオンがキラキラと光り輝いている。

大きな窓から呆然と眺めている最中、ここに行きつくまでのことを振り返る。

上杉さんの腕の中でわんわん泣いて、次第に涙も落ち着いてきた頃、彼は耳を疑うことを提案してきた。

『麻衣子、しばらく俺と一緒に暮らそうか』と――。

思いがけない話に茫然としている間に、上杉さんは私のお父さんに連絡した。

私が見つかったことと、事情を聞いたことを伝え、最後にしばらく娘さんを預からせていただけませんかとお父さんに聞いた。

お父さんもその方がいいと判断したようで、あれよあれよという間に私は彼がひとりで暮らしているマンションにやってきた。

コンシェルジュが常駐している高級タワーマンションに、緊張しながらも通された部屋は最上階。
リビングに入るとすぐに夜景に目を奪われた。

するとちょうどお父さんが私の荷物を持ってきてくれたと連絡が入り、上杉さんは私に代わり取りに行ってくれたんだ。そして今に至る。
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