本当に優しいのは、君でした。(短)
あれから数時間ーー、共に過ごした。


「あんた、いつまでいる訳?
帰んなよ、親心配すんじゃん?」

親ーー。

この3人を残してはいけない。

「今日はずっとここにいるよ。
帰ってくるんだろ、おばさんたち」

そう、帰ってくる。

元気なおばさん達を見れないのは、残念だけど。







"空くん、久しぶりだね。
おばちゃん、コロッケたくさん作ったんだよ。
お母さん達に持っていきなっ"

いつも豪快に笑う、愉快なおばさん。
性格は、舞には似てなくてーー
どっちかって言うと、サッパリしてて明るい
太陽みたいな人だった。


"空くんなら、舞のお婿さんにいいかもな。
まあ、仲良くしてやってくれ!"

父親は、いつだって明るくてあのおばさんの旦那ならこんな感じなのが、わかるぐらい。

両方とも、とにかく明るく優しい人だった。

中学の卒業式以来だった。

ずっと、会ってない。

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