言わせたいくらいに君が好き。

エピローグ

「で、誰だったの?あいつ。」
「ただのいとこ。そうなんども説明しようとしてたのに…」
恨めしそうに見つめてみるが、本人は素知らぬ顔。
「あんな風に話してるのが悪りぃんだろ。」
なんて白々しくいうもんだから、
「なに?いとこになりたいの?」
って言ってやった。
「そりゃ、無理だな。俺は彼氏だから。」
こんなやりとりができるくらいに、前みたいに話すのも恥ずかしくて無理、なんて状況はなくなった。ただ、
「なぁ、俺のことどう思ってる?」
「士輝と同じくらいだよ。」
なんて言うふうに、好きって言えないのは変わらない。だけどもう心配になることはないだろう。
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