前世は俺と愛し合ってました
前世は俺と愛しあってました

今世





〜 早織 視点 〜






「晴美く〜ん!!
ごめん!寝坊しちゃった!」



「心配したよ、早織。
電話しても繋がらないから、あと10分待って来なかったら、早織の家に行こうと思ってた。」



「ごめんごめん!
昨日、携帯充電するの忘れて、そのまま寝ちゃってた。
本当にごめん!」



「これからは気をつけてね。
何かあったんじゃないかって、本気で心配したから」



「ごめーん!!」






私は、手を合わせ彼氏の晴美くんに謝った
晴美くんは、怒ることはせず私の頭をポンと叩いて笑って言った

私はそんな晴美くんを見て何故か嬉しくなり
晴美くんの腕に抱きついた








晴美くんは、イケメンで
運動もでき、頭も良く、優しく、それにお金持ちと…

誰から見ても、王子様って感じの素敵な人……

そんな人と私は、1年ちかく付き合っている



今までケンカなんてものはした事なく…
毎日が幸せと思うほど、私と晴美くんの仲はすごく良い






「今日は、どうしようか…?」


「今日、確か千鶴ちゃんの誕生日だよね?
千鶴ちゃんの誕生日プレゼント買いに行こう!」






千鶴ちゃんとは、晴美くんの妹で……
すごく可愛い子で、晴美くんと付き合えたきっかけをくれた子でもある

千鶴ちゃんは、私のことを本当の姉のように慕ってくれて本当に可愛いの!






「えっ…!?い、いいよ。気を使わなくても…!
今日、やっとデートできたんだし…千鶴には、また違う日にでもプレゼントを渡せば………」


「ダメダメ!千鶴ちゃんは晴美くんの妹だけど…
私の妹でもあるんだから!
さっ!行こう!」


「…………ふっ。本当に、早織は、優しいね…」






私は、晴美くんの腕を引っ張り
千鶴ちゃんのプレゼントを買いに向かった






何がいいかな……?
千鶴が喜ぶものあげたいな……





そんなことを考えて歩いていたら……





ドンッ………


「……っ!?」

「あ!す、すみません!」





誰かにあたってしまった



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