運命ノ黒イ糸
告白
私服姿の二村先輩もカッコよかった。


2人で歩いていると通行人が時々振り返ってはコソコソと話をし始める。


きっと、お似合いのカップルだとか言われているんだろう。


そう思うととても気分が良かった。


カオルと付き合っているときよりも、周囲の反応が大きい気がする。


「映画面白かったなぁ」


人気のSF映画を観終えた後、先輩は満足そうにそう言った。


「本当ですね。あたし、こういうジャンルはあまり見ないんですけど、良かったです」


歩きながらそう言うと、二村先輩が「え?」と、首をかしげてきた。


「この映画選んでくれたのって朱里ちゃんだよね? もしかして、俺に合わせてくれたとか?」


そう聞かれて、あたしは頷いた。


隠している方が良かったかもしれないが、二村先輩の好みをリサーチしていたのだ。
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