グリーンピアト物語~醜い妖精とイケメン君~(完結)
第3章 ノエリの姉デルバ

 それから・・・。

 深夜になり、ノエリは少し眠ったせいか寝付けないままだった。

 ベッドから見える窓のカーテンを少し開けて、夜空を見ていた。


 綺麗な星がたくさん見える。

 
 こんなふうに星を見た事なかったかもしれない。

 ノエリは綺麗な星空を見て、とても喜びを感じた。


 コンコン。

 控えめのノックの音がした。

「ノエリ、起きている? 」

 ジックニーがやって来た。

 こんな夜更けに何だろう?

「はい、起きています・・・」

 ノエリが返事をすると、ゆっくりとドアが開いてジックニーが入ってきた。


「ノエリ。・・・一緒に寝よう」

 え? ・・・

 どうして? 

 驚いた顔をしているノエリの隣に、ジックニーはそっと入ってきた。

 恥ずかしくて、ノエリは顔をそむけた。


 誰かが隣にいるなんて、今までなかったノエリは、どうしたらいいか分からなくなった。


 
 スーッと、ジックニーのしなやかな手がノエリの髪をすくった。

 ドキッとして、肩を竦めるノエリ。


「ねぇノエリ。・・・本当のノエリに戻りたいと思う? 」

 何を言い出すの? 

 本当の私? 

 ノエリはギュッと唇を噛んだ。

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