約束のエンゲージリング
episode6


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仕事でもないのにいつも以上に早く目が覚めてしまい、ゴロゴロと転がってみたものの結局眠れずに仕方なくベットから降りた。

時計を確認するとまだAM5時だ。







取り敢えずソファーに座ってみるが、ソワソワと落ち着かない。

ふと目に入った大きめのバッグを手に取り、中身の最終確認をする。








「えっと、、着替えとタオルとメイク道具と、、携帯の充電器くらいだよね。一泊二日だし、こんなもんかな?」






気持ちを落ち着かせようと荷物の確認をしたのに、かえって緊張感が増してしまった。

何故こんなに緊張しているかというと、先月何故か突然に彼から旅行に誘われたのだ。





誘われたというよりも、もう決定事項のようにサラッと言われた。


なんでも孝兄達が行く予定だった温泉旅館に引き継いで行く事になったそうだ。



妊娠中の沙羅姉には少し遠い場所らしく、今回は断念して代わりに彼と私で行くらしい。








〝来月の5.6日で店を閉めて旅行に行くから〟と言われた時には驚きすぎて言葉が出なかったくらいだ。


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