約束のエンゲージリング
episode4


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「マサ、待たせたな。」





昔よく2人で飲みにきてたバーに結婚すると報告を受けたあの日以来、久しぶりに飲みに来た。

飲まずにはいられなかった。







『遅い時間に悪いね、孝。、、沙羅ちゃんに由羅ちゃんは大丈夫だった?』

「2人とも寝てる。一応沙羅には出かけるって伝えてきたから大丈夫だろ。それよりどうした?珍しいな、、2人で飲みたいなんて。それに、、なんてしけたツラしてんだよ、、。」

『はは、、、。』








やっぱり長年の友には隠し事はできないなと感心する。

いや、とくに孝は人の感情に敏感だ。




それはやっぱり両親を若くして無くした辛さからかもしれないと思うと居た堪れない。

そんな男を呼び出した理由は他でもない。




、、、、彼女のことだ。







ついさっきまで一緒に過ごしていた15歳年下の可愛い彼女。



彼女を深く傷つけてしまった事をどうしても親代わりであるこの男に報告しておかなければと思ったのだ。


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