果報者
第3章 迎え

〜崇裕〜

「久しぶり」





彼女に会いに行く前



仕事が終わってから
今朝連絡した人との待ち合わせ場所に
俺はいた。



天使を抱いた彼女は突然の連絡に
何かを感づいていたかもしれない。






「忙しいのにごめんなぁ。
なんか好きなもん頼み。


あ、龍には俺から言ってあるから大丈夫やで。」




それでも淡々と離す俺を見て
戸惑うような伺うような
なんとも言えない表情を彼女はしてた。



俺の前、黙り込む彼女は志乃さん。


龍の奧さん、



そしてまこの親友や。
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