旦那サマとは打算結婚のはずでしたが。
疑惑とすれ違いと後悔の始まり
新婚初日から何となく気まずくなった私達は、彼の言葉通り、やはり初夜もせず、夫婦別々の寝室で眠った。


幸いなことに連日の準備で疲れきってた私は、夢も見ずに熟睡し、早朝に目覚めて家の庭を散歩して歩いた。


皆藤家の庭は、彼の祖父母が愛した南側の『月詠みの庭』以外、東側と西側、北側にも庭があり、それそれが家の窓から眺められる様な設計になっている。


中でも私が気に入ったのは、室内のテラスから望めるようになっている東側の庭で、程よい広さがあり、此処を庭園風に仕上げたら、きっと見栄え良くていい雰囲気になるな…と構想を練った。


「その為には先ず、敷地内の雑草を刈らないとダメね」


とにかく何よりも先にそれをやらなきゃ…と思う私は、起きてきた彼と一緒に朝食を作り、食べながら相談を持ちかけた。


「電動の草刈り機を買ってもいいですか?それと、多量の除草剤も要ります」


先に草を刈っておいてから後で除草剤を散布する。

そうしないと背の高いまま雑草が茶色く枯れてしまい、景観が悪く、それこそ幽霊屋敷のような様になってしまうと思った。


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