洗脳学級
「今日はファミレスだっけ?」


放課後になり、美世がそう声をかけてきた。


すでに遊ぶ気満々と言った様子だ。


「そうだね。つまんなかったら別の場所に行けばいいし、とりあえず行ってみようか。佑里香はどうする?」


1人、少し離れた場所にいる佑里香へ向けてそう聞いた。


「2人が行くなら、あたしも行こうかな」


アプリへの不信感はあっても、遊びには行きたいみたいだ。


といっても、今日の行先はファミレスだ。


歩きながらの話題も自然と何を食べるか、というものになっていた。


晩ご飯は家で食べるから、みんな甘いものになりそうだ。


ファミレスの中はまだお客さんも少なくて、あたしたち3人は窓際の席に座る事にした。

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