“自称”人並み会社員でしたが、転生したら侍女になりました
第二章 エリー・グラスランド、美容師として活動する
私の作った石鹸と、アリアンヌお嬢様の肌質の相性が良かったからか、ニキビはみるみるうちに治っていった。今は、少しだけ赤みが残るばかりである。

防虫剤入りの美容クリームを使わずに薬を飲んでいるため、効果抜群なのかもしれない。

さらに、アリアンヌお嬢様は、日に日に明るさを取り戻している。メアリーさんはこんなに嬉しいことはないと、涙を流して喜んでいた。

今日も、朝からメアリーさんと共に、アリアンヌお嬢様を起こしに行く。

「アリアンヌお嬢様、おはようございます」

「おはよう」

最近、アリアンヌお嬢様は目覚めがいいようで、私達が起こさなくてもすでに起きていることが多い。

以前までは目覚めがよかったらしい。きっと、美容クリームの毒が抜けて体調がもとに戻っている証拠だろう。昨日、お医者様にも診てもらったが、健康であると太鼓判を押してもらった。
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