私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
怖いだけの人だって思ってたけど、本当は…


優しい一面も持ち合わせてる人なのかも…って、ちょっと思い直し始めてた。


本当に私を可愛いなんて思ってはいないだろうけど、私を傷つけないように、言葉を選んでくれてた。


やっぱり、何か理由があるのかな…


ここに来たことも。


この人の全てを理解するには、まだまだ時間がかかるんだろうな…


今日は、ちょっと疲れたし、もう休もう。


私は、本宮さんに『おやすみなさい』と言って、リビングを出た。


本宮さんは、もう少し起きてるのかな…


布団に入って目を閉じると、今度は、一弥先輩じゃなく…本宮さんの顔が浮かんだ。


状況が状況なんだから、仕方ないよね。


今は、こんな近くに…


本宮さんがいるんだから…


でも…


私が好きなのは、一弥先輩。


さっきも一弥先輩が思い浮かんだから、本宮さんとキスしなかったんだ…


もし、思い浮かばなかったら…


もしかして、私…


正直、今となってはわからないけど…


いろいろ考えてるうち、私は、いつの間にか…


深い眠りについていた。
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