キミの溺愛は甘すぎる。
クールな先輩との出会い



その後すぐ購買に行き、パンを買ったけれど欲しいパンはほとんどなくて。

ミルクフランスパンとカレーパンにパックのミルクティーを買い、教室へと向かう。


もういないと思うけれど、まだ優翔と女子が話していたらと考えたら怖くて、遠回りをしようと中庭を通ることにした。


中庭にはベンチがふたつ並んでおり、下は柔らかい芝生のようになっている。

あまりここを利用する人は見ないのだけれど。



「……え」


今日は珍しくそこに人がいた。

というかベンチひとつを占領し、横になって眠っているではないか。


少し離れたところから眺めると、私の見ない顔で。
恐らく先輩だろうと思った。

それにしても───


「……かっこいい」


眠っている相手は寝顔からして整っているのがわかる男の人。

優翔に負けず劣らずかっこいい。

< 41 / 226 >

この作品をシェア

pagetop