大嫌い、だから恋人になる
留学は夏休みに入って少ししてからの予定だったけど、相手の都合もあって、一学期の終業式の日になった。

終業式には出られない。その日の放課後には、もう出発しないといけないから。

かなりバタバタするから、学校にももう余り来られないかも知れなかった。

学校への手続きは、両親が全部やってくれたから、俺は殆ど何もしてない。荷物をまとめたのは、春香さんだから、俺はただ流されてるだけな気がした。

俺がやったのは、精々、英語をもう一度復習すること。俺の英語はアメリカ式だから、オーストラリアの英語との違いが、不安と言えば不安だった。
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