強すぎる彼女と優しすぎる彼

私でいいの？

「病院行くか？」
とうとう佳子は知恵熱を出した。
「大丈夫。寝てれば治るから」
ベッドの中から佳子は龍仁に言う。

「俺仕事早く帰ってくるから、もしもしんどい時は連絡して。病院行こう。」
「うん」
「薬とか食事はリビングに用意してあるから。飲み物はここにおいておく。」
「うん。ありがとう。」
心配そうな龍仁は仕事へ向かった。

佳子はどうしても結婚式のことで龍仁ともめるのがいやで全部抱えていた。
結婚式のことで喧嘩をするカップルは多いらしい。せっかくの結婚式は準備の段階から完璧にしたい。

そんな思いが余計に佳子を追い詰めていた。