金の光に包まれて異世界に移動させられた江理奈だったが、やがて意識が浮上してきた。まだ頭の中はぼんやりとして、半分寝ているような状態だ。

「ん……モフモフ……」

 意識が飛んでもモフモフのことは忘れない辺りが、『モフモフ大好きモフモフスキー』の鑑である。

 というか、今現在、江理奈の顔はモフモフした毛並みに埋まり、両手は温かなモフモフにしがみついているのだ。

「ああそうか、ここはモフモフ天国なのね……そっか、さっきのは死ぬ時の妄想だったんだ……わたしは死んじゃったから、天国に来てるのね……」

 江理奈はむふんと笑いながら、目を閉じたままでモフモフに顔を擦りつけて、思いきり深呼吸をした。

「ああ、モフモフ最高……我が人生に悔いなーし……むふふふん……」