ねこねこ幼女の愛情ごはん~異世界でもふもふ達に料理を作ります!~
 そして、ハンバーグ定食に舌鼓を打ったギルバートとフランシスは、満足して『青弓亭』をあとにした。

「護衛は無しできたのか?」

「まさか」

 フランシスは笑って言った。

「僕は兄さんと違って、ガチの戦闘力はないからね。確実に祖父殿を守りながら戦う自信はないから、護衛も一緒に来たよ。見えない所で、だけどね」

 王家の馬車で乗りつけたらお忍びにならないから、とフランセスは笑った。

「できればここから馬車で帰ってくれた方が、護衛の連中も気が楽なんだろうがな」

「そうだけど、そうしたら『青弓亭』が悪目立ちするでしょ。もしもエリナに変な連中が目をつけたら……」

「よし、さっさと歩いて帰ってくれ」

 見事な掌返しを見せたルディに見送られ、名残惜しそうなギルバートと美味しい物を食べられてご機嫌のフランセスは帰って行った。
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