溺愛男は恋愛初心女の恋を惑わせる
同士 (玲奈side)
はじめて話したのに、不思議と安心感があってお互いに微笑み返した。


どうしようかな。初対面のよく知らない人だし。
夜のお出かけに気安く出かけるなんていけないよね。
でも、身元もはっきりしてそうだし。
むしろ無職女だって言って引いてないかしら。

よくよく見ると、普段外国人ばかり目の前にいたから日本人って家族くらいしか
見たことないから気づかなかったけど、この目の前にいる男性は
かなりカッコイイとおもう。
身長も外人並みに高いし、顔も小型でまつ毛も長く綺麗だ。

この近所のこともよく知らないし、食事だけなら行きたいかも。
知り合いも少ない日本で、同業者なら今後何かと心強い。


「では、ぜひご一緒させて下さい。」

30分後に待ち合わせした。
犬のトントンを自宅へ連れ帰り、エサをせっと。

さっとシャワーを浴びてコンタクト装着。
メイクを早業で仕上げ、お気に入りの口紅。
どこのお店か分からないけど、連れて歩くのに失礼のないシンプルなワンピースに
7センチヒール。夜仕様のバッグをもって少し華やかなアクセ。
まあまあかな。派手でも地味でもない無難なお嬢さんの出来上がり。

いってきまーす。
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