中学校を卒業した翌日は県立高校の合格発表日で、近所にある私が受験予定だった高校も例外ではなかった。

私はこの日は外部との接点を持ちたくなくて、朝から部屋のカーテンすら開けずに引きこもっていた。

昨日あれから母に連れられて病院へ行くと、風邪の診断を受けた。
今朝もまだ微熱があり、両親もそんな私の事を気遣ってか何も言わずにいてくれる。

私にニ歳年下の妹がおり、妹は重度のアレルギーがあり毎月病院に通っている。
ちょうど季節の変わり目には喘息の発作が出るので、吸入が欠かせない。
その為、我が家の家計は医療費が余計にかかる。
だから出来るだけ両親の負担にならない様に、県立高校に通いたかったのだ。

私の住む行政区は財政難なのか、医療費に関しての助成制度がかなり遅れており、中学生になった妹にかかる医療費は大人と同じ負担額になる。
そして処方される薬が割高なのだ。
ジェネリックの薬に変えてもらうも、妹の体質に合わなくて、ジェネリックではない高い医薬品を使っている。

私立高校のある隣町は逆に医療費の助成制度が充実しているとかで、高校を卒業する迄は医療費がかからない。
だから両親も、私のあの一件から真剣に引越しを考えている。

私も部活はせずに放課後や休日はバイトをして、少しでも迷惑をかけない様に考えていた。