キミに伝えたい愛がある。
始まりの春
私は自分が嫌いだ。


自分という存在はコンプレックスの塊で、鏡に映る姿なんて見たくない。


幼い頃、私は自分と約束した。


自分の気持ちは言わないこと。


そうしていれば全て丸く収まるんだと私は悟っていた。


高校生になった今、私は思う。


自分では輝けないのだと。


だから、誰かの放っている光を浴びて存在をなんとか示しているのだと。


私はそんな自分を受け入れて生きていくしかないんだ。



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