Dangerous boy
第6章 本当の尚太
次の週の水曜日。

私は仕事が終わってから、いつものようにsunsetを訪れた。


階段を上がる時、何かが違うと感じた。

階段から、体を少し出して覗いてみると、お店が開いていない。

定休日は火曜日だと言っていたから、臨時休業?


私は胸騒ぎがして、尚太君にLineをした。

【今日はお休み?】

返事がない。

それも、胸騒ぎを加速させた。

居ても立っても居られなくて、迷ったけれど、尚太君に電話をした。


『はい。』

「尚太君?お店、来たんだけど開いてなくて……」

しばらくの沈黙。

何かあったんだ。

「尚太君?どうしたの?」

『心……紗和子さんが……』

「紗和子さんが、どうしたの?」

『……交通事故に遭って、重体なんだ。』


私はスマートフォンを、落としそうになった。

胸騒ぎの原因は、これだったんだ。

「今、そっちに行くから。病院はどこ?」
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