Dangerous boy
私は病院を聞いて、タクシーでその場所に向かった。

映画の撮影で、外にいたところ、撮影場所に暴走した車が突っ込んできたと言うのだ。

出演者の人を庇って、紗和子さんは暴走した車に飛ばされたと言うのだ。


思ったよりも早く、タクシーは病院に着いてくれて、私は救急外来へと急いだ。

そこには、ぐったりと項垂れる尚太君と、ウロウロと歩いてばかりの小暮さんがいた。

「尚太君!」

「心……」

こっちを向いた尚太君を見て、ドキッとした。

尚太君、泣いている。


「心ちゃん、来てくれたんだ。」

小暮さんが、私に近づいて来た。

「紗和子さん、今、どんな状態なんですか?」

「今、オペ中なんだ。」

私は横にある、手術室を見た。


手術中の赤いランプが、余計にはっきり目に入る。

「暴走した車って、何があったんですか?」

「俺も人に聞いただけで、実際見たわけじゃないんだ。」
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