シンデレラには····程遠い
入籍

絢斗さんは、両親に挨拶に行き
結婚と入籍の許可を得た。

お父さんは、最初と違い
絢斗さんを凄く気に入り
話し込んでいた。

私とお母さんは、
それをみながらクスクス
笑っている。
「鈴香、絢斗さんみたいな方と
結婚すると言うことは
色んな事があると思うの
でもね、お母さんは
絢斗さんなら、鈴香をきちんと
護ってくれると思えるから
心配してないのよ。
でも、私はあなたの母親なのだから
いつでも相談してね。」
と、言って貰えて
「うん。ありがとう、お母さん。
私、お父さんとお母さんの
子供で良かった。
この家に生まれてきて
本当に良かったと思っているの。
絢斗さんは、私を直ぐに甘やかすから
そっちが心配。
わがままになりそうで。」
と、言うと。
お母さんは、優しく微笑んでくれた。

「甘やかすのは、多目に見てもらいたい。」
と、いつのまにかいた絢斗さんに
言われて
お母さんと二人で
笑ってしまった。

四人で食事をしながら
色々な話をした。

ウェディングドレスは、
お母さんと一緒に選ぶ事にした。
会場は、絢斗さんの力で
どうとでもなるから。

出席者は、
菅野の両家と快斗さん、潤さん
風花と、葉瑠のみ。

絢斗さんの会社関係には
ネットと書面にてご報告をする。
鈴香の顔は、公にしない。
パーティー等で出席をしないと
行けない時は鈴香の判断に任せる。

鈴香の仕事については
大学からフランス語を
教えてもらえないかと
言われているので
子供が出来るまでは
そちらで働き
子供が出来たら
また、話し合って決める
事にした。

絢斗さんは、いつも私の事を
考えてくれる。
大丈夫かな?わがままになってないかな
と、思っていると
「少しは、わがまま言っても
かまわないんだぞ。」
と、言われて
「えっ、わがままばかりで····」
「鈴香のは、わがままにならない。」
と、言われてしまい
両親は、笑っていたが
私は、本当に大丈夫かな
と、思っていた。
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