元カレと再恋愛ってありですか?
思い出のミルクコーヒー
奏介は宣言通りに紗那の部屋から仕事に出勤していた。
朝早くから夜遅くまで仕事をしている奏介。紗那が朝目を覚ますとすでに奏介が紗那の一日分の食事を用意していた。
紗那も料理が苦手なほうではない。むしろ一人暮らしも長くある程度は行えるが奏介は紗那にキッチンに立たせようとはしなかった。

朝、物音に目を覚ますとキッチンでは奏介がかなり手際よく紗那の食事を用意している。

そして用意が終わると仕事へ出かける。
奏介は紗那の部屋のリビングに寝袋を置いて寝ていて、何度か紗那は奏介に自宅へ帰るよう話をした。

奏介だって疲れているはずだ。でも奏介は帰ろうとはしない。


紗那は奏介の作ってくれる手料理と、ゆっくりと休んだことによって少しずつ体は回復していった。そして一番は毎日帰ってくる奏介と短い時間でも話をしたり、ただ同じ空間にいるだけで、紗那の心は安定を取り戻していった。

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