ラヴシークレットルーム Ⅱ お医者さんの彼との未来
私は昨日からずっとマナーモードにしたままだったからメール着信に気がついていなかった。
早速、メールを確認した私。
『真里だ・・・』
そう呟きながら内容を確認。
”おはよう♪ せっかくの二人きりの休日だったのにこんなメールしてゴメンね。
福本さん、今朝、急遽病院に呼び出されちゃったから、祐希は私が福本さんの家でちゃんとお守りしてるからね。
福本さんの自宅、きっと伶菜はわかんないと思うから、呼続あたりまで来たら携帯に電話してね!
入江さんにも宜しく伝えて♪
昨日、福本さんとガッツリ飲んで泊めて貰った不良娘?!真里より”
福本さん、急遽仕事になったんだ
真里、潰れちゃうまで飲むなんて珍しい
お酒あんなに強いのに
それに
入江さんに宜しく伝えてって
っていうか
『なんで、入江さんと私が今、一緒にいることを、真里が知ってるの?!』
運転している入江さんの存在をすっかり忘れてしまって、携帯の画面とにらめっこしながらそう声を上げてしまった私。
「ゴメン。日詠の緊急の呼び出しコールは真里さんからかかってきたんだ・・・」
『真里が?』
どうして?
どうして、真里は私の携帯ではなく入江さんのところに連絡したんだろう?
「そう。本当は福本さんっていう看護師さんのところに美咲のトラブルの連絡が入って。」
『福本さんのところに?』
「福本さんはせっかく、日詠が長期休暇を取得したんだから、ヤツを呼び出すことには消極的だったらしいけど・・・真里さんはそのトラブルに日詠がタイムリーに対処したほうがいいと思ったらしくて。」
『真里が・・・』
「でもさすがに日詠を呼び出すコールを伶菜さんの携帯電話にかけるのは真里さん自身も気がひけたらしくて、それで僕のところに連絡があったんだ。どうしたらいいのかなって・・・」
福本さんだけじゃなく
真里も私に気を遣ってくれたんだ
でも、名古屋を離れていたお兄ちゃんが急遽呼び出されたり
福本さんだけじゃなく病院に関係のない入江さんそして真里までもこんなに慌てさせた
美咲さんによるトラブルってなんだろう・・・・?