。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。
Day .2

電車!?



☆ 電車!? ☆



翌日―――


「じゃぁ行ってきま~す!」


と、あたしはご機嫌に家を出た。


「「「行ってらっしゃいやせ、お嬢!」」」


と組員の野太い声で見送られ、それでもマサには


「お嬢、くれぐれも気をつけてくだせぇ」と真剣。


だからお前、真剣な顔マジで怖ぇえんだよ。


「分かってるって。ちゃんと木彫りのクマも買ってくるから安心しな」


「いや、木彫りのクマは…」とマサはブツブツ言っていたが、その隣に居たユズが


「お嬢、良かったですね、メガネの野郎と一緒に旅行♪」


と楽しそうにしていたが、「でもリコさんと一緒ってのは羨ましいです。俺も行きたかった…」


としみじみ。


いや…おめぇが来ると余計厄介だ。ただでさえ、ちょっと厄介なメンバーなのに。


それでも組員に見送られあたしは、いそいそとバイト先に向かった。


時間差で出勤していた戒は、ホールからちょっと抜け出して


「楽しみだな、旅行」とこそっと言ってきて、


「う、うん!」


あたしは顔を火照らせながら頷いた。


大勢という状況だが、戒とはじめての旅行。


楽しみだけど、ドキドキする。



ーーーー

ーー


その日、あたしは大きなミスをすることなく無事仕事を終えることができた。


予定通り、カフェの近くのファミレスで待機していた、戒とリコ、エリナと千里、キモ金髪の面々を見ると、改めて楽しくなりそうだ!とワクワク。



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