。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



だがしかし、ワクワク楽しかったのは最初のうちだけで、キモ金髪の別荘に行く列車の中、またも一悶着(?)あった。


座席は二人がけが並んでいる状態で、シートを動かせて向かい合うタイプのものだったが、そうなると自然四人組と二人に別れるワケで。


「俺、朔羅の隣~♪」と戒が言い出し


「俺も朔羅の隣がいい!」と案の定千里が喚き、エリナとリコは


「じゃぁうちらはあっちにする?」と二人掛けの席を見ていたが


「あたしだって女子の方に混ざりてぇし」


はじめての女の子同時の旅行だから、張り切ってお菓子とか持ってきたし、それをシェアしながらワイワイしたかったから


「てことは、俺と進藤と一ノ瀬が一緒?ありえねぇ。誰が好きこのんで野郎同士と」と戒が不満いっぱい。


「俺だってありえねぇよ!」と千里が再び喚き


「まぁまぁ兄貴たち、喧嘩しないでくださいよ。せっかくの旅行だし」と、苦笑いでとりなしている。


なんか、まとまりないなー、あたしたち。


「じゃぁくじ引きにしよ?それに三人、三人に別れればちょうどいいでしょ?」とリコが提案して、てかリコくじ引き好きだな。


まぁ?それなら誰がどこになろうと納得するだろうし…一番手っ取り早いよな。


で、引いたくじが


サイアク


あたしと戒、それから千里と言う組み合わせと、リコとエリナ、キモ金髪と言う組み合わせに別れた。



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