ノクターン

私達は身も心も結ばれたことで、お互いの信頼がより強くなっていた。

相手を満たすことの自信や安心感が、二人の間の 見えない壁を取り払っていた。
 

私の智くんへの愛は さらに深まり。

智くんも今まで以上に優しく 私を思いやってくれる。


二人で過ごす時間は満ち足りていて、私達は 離れ難くなっていた。
 


智くんは 週末には色々な所へ連れて行ってくれた。

ゴルフのコーチもしてくれた。

一緒にコースも回った。


贅沢な食事をしたり、私の手料理を食べたり。
 
そして週末は 必ず私の部屋に泊まっていくようになった。


狭い私の部屋に 智くんの物が増えていく。

歯ブラシ、髭剃り、食器、下着や靴下の替え。


それも嬉しかった。
 


徐々に、平日にも泊まる日が増えていく。


私の部屋には スーツやネクタイの替え、ワイシャツなども持ち込まれていた。
 

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