ノクターン
翌日の夜、智くんは さっそくタブレットで住宅情報を見ていた。
「どの辺に住もうか。」
画面を操作しながら智くんは言う。
「あ、そうだ。日曜日なら親父が家にいるらしい。麻有ちゃん、日曜日にウチの両親に会ってね。」と続けた。
「えっ!急に。」幸せな、フワフワした気分が 急に現実に戻る。
「心配しなくて大丈夫だからね。」
「やだ、何着て行けば良い?お土産は 何が良いのかな。」慌てる私に
「俺が一緒だから、大丈夫だよ。」