最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
決して私を女性として見てるわけじゃない、当たり前だよ、そんなこと。


総支配人みたいな人が、私を本当の彼女や結婚相手に選ぶわけない。


性格が優しくて、頼みやすい私に都合よく声をかけただけ。


なのに私ったらいろいろ浮かれて……本当、バカみたい。


ほら、やっぱりだ。


絢斗の言葉で、いちいちすぐにショック受けて落ち込んでる。


一日中、いろんな思いが出たり入ったりして気持ちが忙しいよ。


本当に、私って……めんどくさいダメな女。


「とにかく、ここまで来たからにはちゃんとお母様に安心していただけるようにお芝居したいと思います」


そこを頑張ることだけが、私に与えられた仕事。


絢斗と約束したんだからね、最後まで責任持たなきゃ。


「お芝居……ね」


そうつぶやいて、絢斗はワインをまた1口飲んだ。


それから、私達は片付けをしたり、交代でお風呂に入ったりして……


今夜は疲れもあって、早めにお互いの部屋のベッドに入って休むことにした。
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