最高ランクの御曹司との甘い生活にすっかりハマってます
桜散る前の幸せ
今朝は、少し雨模様。


春の長雨にならなければいいけど。


せっかく綺麗に咲いた桜が散ってしまうのはもったいない。


ホテルのラウンジから見える、雨に濡れた満開の桜の花を見てそう思った。


昨日、あれから、私は絢斗としばらく話し合った。


あまりの驚きにちょっと頭が混乱してたし、いろいろ悩んだけど……


でも、結局……2人で暮らすことになった。


絢斗がどうして私を恋人役に指名して、その上、一緒に住もうなんて言ったのか?


落ち着いて考えても、答えなんて出るはずもなかった。


絢斗も詳しく気持ちを話してくれなかったし。


もしかして私の気持ちに気付いてる? って、ちょっとドキッとしたけど、絢斗への気持ちは誰にも話してないんだし、うん、それは絶対に無いよ。


とにかく、私は、絢斗のお母様のために、悩みながらも2人で住むことを了承した。


引越しは、来週の私がお休みの日。


絢斗の知り合いの引越し業者の人が、全て作業してくれるみたいだった。
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