2度目の人生で世界を救おうとする話。前編




紅が1人になることは琥珀も知っていた。琥珀も気になっている様子だったが朝食の時間には間に合わなかったようだ。
これでもおそらく紅の朝食の時間に合わせて食堂に来たのだろう。


「僕たちの目的は同じ。今も昔も変わらない」

「あぁ、そうだな」


僕たちの目的は〝紅〟を何者からも守ること。
それは今、僕が言った通り今も昔も変わらない。


「引き続き周りへの牽制、紅の観察、だな」


琥珀が無感情に、だけどどこか熱のこもった声でそう言った。



僕は紅をこれからも守り抜きたい。
それはきっと琥珀だって一緒だろう。







< 37 / 296 >

この作品をシェア

pagetop