虹の彼方へ～幸せの再会～
月曜日、いつもの生活が始まる。

幸せな時間を過ごした後だ。
ひとりが慣れている筈なのに何をしても寂しい。

それでも蓮にはする事が沢山あるのだ。


8時ちょうど。

いつも通り出社する。

部屋に入った途端、待っていたかの様にバンッと音と共に扉が開く。

そして海斗の怒鳴り声。

「蓮！ずっと連絡を待ってたんだぞ！！」

「ああ。すまない」至って普通に返す蓮。

文句を言う時間も勿体ない。早く話を聞きたいのだ。
「蓮！それで？」

「ああ…」と蓮は、金曜日から昨日の事を報告した。

話の途中から海斗の目から涙がこぼれ落ちる。

蓮は話をしながら、親友に改めて感謝するのだった。

話し終わると同時に、海斗が抱きついてくる。
「蓮、良かったなぁ～」

「ああ、サンキューな」

この後社長にアポを取ろうと思う。
「海斗、社長に会って話をしようと思うが、同席してもらえるか？お前に話もあるし」

「ああ、もちろん」

蓮は今後の事に合わせて、今の部屋の事も相談するつもりで、海斗も一緒にと思った。

奈々には、社長と海斗にはマンションの話をしてもいいと許可をもらっていた。

「じゃあ、アポが取れたら呼ぶな」

「了解」と海斗は出て行った。









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