追放された公爵令嬢、隣国で成り上がって全てを見返す
心の中で舌打ちするニーナ。

それと同時に、あんな女の何がいいのよ、と不満を抱く。

もちろん、そんなことはおくびにも出さない。

「分かりました。では、本日はこれで失礼いたします。ルーク様の調子がよろしくなりましたら、私をお呼びください。私はペトラと違い、不貞行為などいたしません。ルーク様だけを想っております」

「想ってくれるのは嬉しいけれど、期待はしないでもらいたい。この心に出来た傷を癒やすには、膨大な時間がかかるだろうから。もしかすると、何年、何十年とかかるかもしれないから」

「…………失礼いたします」

ニーナはくるりと身を翻し、部屋を出て行く。

その顔は怒りに染まっている。

何度も、何度も、ギギギギギと歯ぎしりをした。
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