溢れる想いを青に込めて。
淡い想いを確かなモノに。






―そして次の日。

私は入部届けを顧問の先生と部長に提出した。

部長は

「来週から来てね。一緒に頑張ろう!」

と声をかけてくれてとても優しい先輩だと思った。

クラスに戻ってから、リツにこのことを話すとリツは苦笑しながら

「部長、普段は優しいけど水泳のことになったらとことん厳しいぞ」

と言った。

そんな風には見えないけどなぁ、と思いつつリツと会話を続けていると、廊下から慌ただしい音と共に私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

「カナちん!今日一緒に帰れない!実は今日、記念日でねっ。カイくんと一緒に帰るの、、」

顔を赤くしてもごもごと喋るラナが小動物に見えてとても可愛かった。

「いいよ、気にしないで。それより記念日、楽しみなよ!」

「ありがと〜カナちん」

大きく手を振りながら自分のクラスの方へ走っていった。

ここ最近ラナが浮かれていたのはこのせいだったのか、と1人で納得していると

「何の記念日だ?」

とリツが言うので

「付き合って3年の記念日だよ。放課後デートとかするのかなぁ。楽しそうだねっ」

とあれこれ妄想しながらリツに返答すると

「じゃ、俺らもする?」

と冗談なのか本気なのか分からない声で言ってきた。

それに、少し笑って

「リツは今日部活でしょっ」

と言った。

するとリツは拗ねた顔をしてちぇっ、とそっぽを向く。

困ったやつだなぁと思いながら言葉を続けた。

「日曜なら空いてるよ」

この言葉が聞こえると途端に目を輝かせて私を見た。

「ほんと!?じゃあ、日曜1時な!!」

と声を大きくして言った。

まあ久しぶりだしいいか、と心の中で呟いて席に戻る。

その日のリツは授業中でもソワソワしている気がした。

そんなに楽しみなのかとつい笑ってしまう。

とはいえ、そんな私も意外と楽しみだったりしている。

< 18 / 43 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop