藤崎 鈴奈
四宮 昴貴
氷室 秀吉
幼馴染の氷室さんに連れていかれたのは高級ホテル。
「人助けだと思って、形だけでいいから見合いしてやって」と頼み込まれたまではいいけれど、相手として現れたのは勤務先の副社長だった。
最初は、四宮さんのご両親を安心させるためだった偽の〝恋人関係〟。
それなのに、四宮さんの眼差しが変わってきて……。
「俺の贈った服を着て誕生日を祝われたら勘違いしそうなんだが」
「ひとつ聞いておく。誰にでも触れさせるわけでもないな?」
どこまでも誠実な彼と同じ時間を過ごせば過ごすほど、私も自然と惹かれていた。
「まだ出逢って間もないが、藤崎のことを好意的に思っている。今後もできるならふたりで会う機会を作って欲しい」
うなずきたいのに、期待に跳ねる胸を止めるのは……
- あらすじ
大手自動車メーカー勤務の鈴奈は、幼馴染の氷室に頼まれ偽のお見合いをすることに。ところが待ち合わせに現れたのは、勤務先の副社長、四宮昴貴だった。四宮の両親の手前、偽の恋人関係を演じる鈴奈だったが、次第に四宮に惹かれていく自分に気付く。けれど、初恋は一筋縄にはいかなくて……。ただの幼馴染だと思っていた氷室も巻き込んでの歪な三角関係。
目次
- お見合いすることになりました
- どんな方か気になります
- 性格の悪さに呆れました
- 勘違いですか?
- 突然ですが告白されました
- 甘い空気の逃がし方がわかりません
- 暴走する感情の抑え方がわかりません
- とてもじゃないけど、眠れそうもありません
- 初恋に気付きました
- 私のことも名前で呼んでください
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