双子の異世界・奇跡の花束
酒場も閉店になり、グデグデに酔った団長達を宿まで送ったゼノとクルーガ。

代金は全部ゼノが出した。



「あーあ。疲れた。ゼノさん・・すまねぇな、金まで・・明日団長に言うから」


「いいよ。こうなるのはわかっていた事だ。気にすんな。今まで姫様を大切に守ってきてくれたんだ。これくらいの礼は安いもんだ」


「・・ご馳走様でした」


「そういえば、姫様とヴォルスがずっと見当たらなかったけど」



ドキン。

クルーガは目を逸らす。



_そうなんだよな。あいつら帰ってこなかったんだよな。部屋でナニしてたらマジやべえんだけど・・・



ドキドキしながら宿屋に入る。

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