双子の異世界・奇跡の花束
咄嗟にヴォルスはミネルアを抱きしめた。


「泣くな。俺がいるから」


「帰りたい・・帰りたい・・ぐすっ」


「俺がいるからさ・・」


「お母様ぁ・・」


そんな慰め伝わるわけがない。


ミネルアには帰る家がこの世界のどこにもないのだ。


だが伝えたい。


俺も同じだと。


家がないんだと。


だからお前を放っておく事が出来ないんだと。


ヴォルスは唇を噛みしめミネルアを抱き上げた。


「帰ろう」

そしてそのまま団長達の待つテントへ戻っていった。
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