ずっとそばに 2

学校


久しぶりの外。


今は、丁度冬休み明けの1月。



顔に刺すような冷気が吹きつけてきて、体に残っていた翔馬の温もりも消えていく。


そんな中、一歩踏み出すごとに、憂鬱な気持ちは増していくように感じた。



行きたくない。


行きたくない。



でも、行かないと。


進まないと。


頑張るって自分で決めたんだから。




重たい足で30分ほど歩くと校門が見えてきた



まずは、職員室に行かないと…


校舎に入ってゆっくりと階段で2階まで上がり、


職員室という札がある部屋のドアの前に立った。



職員室、入りづらいな………


学校の先生には今まで怒られてばっかりだったから苦手意識がある。



それだけじゃなくて


翔馬や真緒さん以外は自分の中では怖いのかもしれない




「ごめんね。
職員室に用があるからちょっとそこどいてね」


だって、こうして少し他の生徒に何か言われただけで、ビクッとしちゃうから。



目の前にいる子は、悪意のある言い方じゃなくて


単純にドアの前に立ち尽くしてた私にどいてもらおうとしだけなのに…




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