ずっとそばに 2

病院嫌いの友達


「陽菜、みんなでいっしょに、帰ろう? 」



放課後、カバンを抱えて私のところまで、来てくれたのは、美緒ちゃん、愛美ちゃん 、そしてもう一人の女の子。


その女の子は何故か美緒ちゃんに身体を抑えられていて
愛美ちゃんに手を強く掴まれていた。


女の子は顔真っ赤で、呼吸が苦しそう………



「この子も私達の親友の優衣
今は、こんなことしてるからいじめているように見えるかもだけど、離したら逃げるから 」


「え…? 」


ちょっと、状況がわからない。

優衣ちゃんと話したことないから、理解できる訳はない

でも、優衣ちゃんかなり具合悪そうだよね?



「優衣ちゃん………体調大丈夫…? 」

気がついたら、言葉に出してた。



「…うん、ありがと… 」


「優衣!、大丈夫じゃないでしょ。すぐ病院行くよ 」


力なく笑う優衣ちゃんと、叱ったような口調の美緒ちゃん。


そして、まだ状況が把握できてない私。


2人とも優衣ちゃんのこと心配しているのはわかったけど、


なんでそんなに優衣ちゃんの身体、

拘束するようなことしているの?




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