案の定、予想通りと言えば予想通り。

お父さんもお母さんも、ぽかーんと気の抜けた顔をしてる……。

私の実家の居間。彼と対面してソファに並んで座ってる両親だけど、先に立ち直ったお父さんがずれたメガネを直しながら口を開いた。

「ええと……真宮…玲(まみや れい)くんと言ったかな? うちの娘のさくらと結婚したい……というのは本気かね?」
「はい、いずれは。ですがまだ私も若輩者ですし、ご家族にとって突然の訪問者同然。私の人となりを知り、信頼していただく時間も必要でしょう。折よくもうすぐ年末年始です。よろしければ、数日間東京にある私の住まいへご招待致したいと思いますが」

「…………」

あまりの急展開に開いた口が塞がらないらしいお父さん、お母さん、ごめんなさい。

実を言うと、当事者である私も状況の理解がしきれていないんです。

真宮さんの隣で、ボロを出さないように必死に笑みを浮かべてるので精一杯。

“アンタは口を開くな。余計なことを言ってややこしくするだけだからな”と言われてるし。

なぜこんな事態になっているかと言えば、
数日前の出会いとその後が悪かった……。 と若干後悔しながら思い出した。