結婚に、夢も希望も憧れもない。
ついでに言えば、必要性も感じない。

けれど……
どうしても自分の子どもは欲しい。



「つまり、知っている人から無償で提供してもらえばいいじゃない」

「なにをよ」

「手っ取り早く知り合いの男とヤレばいいのよ」



ほろ酔い気分で親友としていたこんな話を、まさか知り合いの男性に聞かれているとは……


  



「あげよっか、俺の?」

「なんのメリットもないじゃないですか!!」

「紬とヤレるんだろ」



そんなこと、頼めるわけないなのに……


売り言葉に買い言葉。
程よい酔いも手伝って、彼と一夜を共にしてしまった。



「契約成立だ」



これは子どもができるまでの契約結婚。

そのはずだったのに……





「体、大丈夫か?」

「いつか紬が、もう一人と思うかもしれないだろ」

「紬似の女の子ってのもいいな」



どうして私との未来が続くようなことばかり言うの?
なんでこんなにも優しくするの?


こんなはずじゃなかったのに……



まるで私を愛しているかのように接する彼に翻弄されていく。

ずるい私は、彼の優しさにつけ込んで別れを切り出せずにいた。






加納 紬(かのう つむぎ)

✖︎

橘 柊也(たちばな しゅうや)



この契約結婚に、未来はあるのか……





*  *  *  *


素敵なレビューをありがとうございます!!

sadsukgc 様
miredo 様
聖凪砂 様

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ハウスキーピング会社で働く紬は、結婚せずに子供をもつ方法を友達とバーで話していた。ところが、それを仕事相手のIT企業社長・柊也に聞かれてしまう。しかも彼から子供の父親に立候補され、酔った勢いで一夜を共にしてしまい…!?愛のない子作り結婚のはずなのに、柊也からは夜ごと隅々まで激愛を刻み込まれ…「もういいってほど注いでやるよ」――紬は彼からの濃密愛に溺れていき…!
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社長  契約  結婚  妊娠  一途