子作り契約結婚なのに、エリート社長から夜ごと愛し尽くされました
「柊也さん、私ね、あなたにもっと家族を作ってあげたい。もう少ししたら、また……いいかなあ?」

なんだよ、それ。そんなこと言われたら、視界がぼやけちまうだろうが。


「当分、ヤリ貯めした後にな」

ごまかすように、冗談めかした言葉を放ってしまう。けれど、紬には俺の気持ちなんてお見通しなのだろう。くすりと笑うと、俺の腕に額を擦り付けてきた。

「お手柔らかに」

もう無理だ。

がばりと体を反転させて、紬を組み敷いた。

「今のは、可愛いすぎる紬が悪い。今夜はもう一回だけ付き合って」

「えっ?なっ……」

紬に無理はさせたくない。

けど……明日はちゃんと我慢するから、今夜だけは許して欲しい。

とびっきり優しくするから。




じゃまはするなよ、雅也。








END

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